サンルームの作り方

観葉植物と西洋蘭の好きな人が、植物の冬越しを考えて、居間と和室の南側にサンルームをつくった例です。サンルームをつくるため南側に約90㎝ど外に張りだしました。晴れの日の日照を最大限に取り入れるため、屋根はもちろんガラス張りにしました。一方で、夏の日中の暑さを防ぐために、遮光用ルーバーで調光できるようにしてあります。それでも暑いときは窓を開けて風を取り入れることができます。サンルームは居間と和室の南側につくりました。サンルームの屋根をすべてガラス張りにすると、居間はともかくも、和室は障子があっても畳が焼けてしまいます。そこで、和室に接しているサンルームの屋根はアルミ篦棒葺きとして、日除けのため庇を深くだしています。観葉植物と蘭は屋根までガラスのところに集め、熱帯植物園のようにレイアウトしておきました。バルコニーは風雨にさらされるので、もっとも腐りやすいところです。築後10年の木造住宅で、2階の木製すのこ敷きバルコニーは塗装が不十分だったため腐食してしまい、新しくつけ替えた例です。古いバルコニーは壁のつけ根に漏水がみられたため、新設のバルコニーは鉄骨の骨組みを建物本体から切り離してあります。それまでのバルコニーは幅が90㎝と狭く、ふとん干し以外には使えない状態でした。そこで、リビングの延長として使えるよう半径1.8mの半円形とし、多目的な用途に利用できるように拡張しました。バルコニーの床はコンパネ下地のゴムシート防水仕上げとし、防水を完全にしました。手すりはステンレスパイプ、手すり壁は建物本体と同じタイル張りにして、デザインを統一しています。バルコニーをつくるにさいしては、防水に気をつけなければなりません。また、手すりの高さも危険防止のため1.1m以上と、法に定められています。敷地に制約がある場合、立体的に増築するのは、ごく一般的な手法です。計画にあたっては、まず建ぺい率、容積率のチェックをします。つぎに北側斜線、道路斜線、絶対高さなど、高さ関係もあわせて、法規制に合致しているかを確認します。法規制の枠内で増築する面積と高さを決めたら、次に重要なのは地震や風に対する構造の検討です。2階に増築する手法は、古来”おかぐら’という構造がとられてきました。1階の上に2階を乗せる工法ですが、柱を継ぎ足すだけで2階をつくるというものです。これでは強度が不足しますから、ちょっと強い地震がくれば継ぎ足した柱のところから壊れてしまいます。2階に増築するときに”おかぐら″構造は避けるべきです。建築基準法では、建物の隅柱は通し柱にしなさいという規定があります。少なくとも2階の隅柱4本は1階をつらぬいて基礎に乗せ、1階の構造物に結びつける必要があります。